心のブレーキをゆるめる

何も起こっていないのに、そこに不安を感じている。

例えば、人前で発言するのが怖いとき、
大勢の人たちの視線をどんな風に感じているのでしょうか?
「みんなが冷たい目で見ているように感じて緊張する」
事実はただ、
何十人かの人が自分を見ているだけです。
みんなが冷たい視線で自分を見ている
怖いと解釈して体の緊張が起きているのです。
もし、みんなが嬉しそうに自分を見てくれている♪
自分を応援してくれている♪
そのように見えたら緊張感はどうでしょう?
無意識にしているこの解釈は、自分のインナーチャイルドの反応なのです。

では、このようなインナーチャイルドの
怖さを緩めるにはどうすれば良いのでしょう?
大きな声を出したり、話すトレーニングをする
このような訓練をすることが有効でしょうか?

まず、この怖さがどうして起きているのか?
この理由を理解していく必要があります。
行動が出来ないのは、
インナーチャイルドが自分を守っているからなのです。
もうこれ以上、傷つかないようにしてくれています。

ですから、この警戒感をセラピーで
癒して怖さを緩めてあげます。
また、誤って学んだことを学習しなおす必要もあります。

カウンセリングでは、
どのような解釈しているかを
知るためにさまざまな質問をします。

人前で、発言して
「失敗して大勢の人に笑われて恥ずかしかった」

この体験が心の傷として残っている場合、
インナーチャイルドは自分を守るために、行動にブレーキをかけます。
人前に立って発言する→人の目→
冷たい目に(見える)→攻撃・笑われる→怖い→体の緊張→発言が出来ない
(こんな風に見えていたらリラックスできないですね)

セラピーで凍り付いた感情を解放します。
「本当は笑われても大丈夫」
「失敗しても大丈夫」
「自分はなんとかやれる」
こんな風に潜在意識にインプットをする事が
可能になります。

もしあなたが不安な気持ちで
なにかしたいのに出来ないとしたら
心の声を聞いてあげましょう。
自分の本当の望みはなんでしょう?

潜在意識のセラピーで解決していきましょう。
あなたの本当の望みのために。

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インナーチャイルドを癒すと行動に変化が起こる

インナーチャイルドとは?

インナーチャイルドは、内なる子供と訳されますが
小さい頃の傷ついた記憶ではありません。
その記憶から学んだ潜在意識の反応パターンを
インナーチャイルドといいます。

子供は親から愛されたい、認めてもらいたい、安全な場所で安心して生きたいと思っています。
これらが満たされるとその子供の土台に安心感が生まれます。
成長の過程で困難に遭遇しても乗り越える力が備わります。
土台は植物で言うと土の中にある根っこの部分です。
根っこが不安定でグラグラしていたら、葉っぱが成長できなかったり、少しの風で倒れてしまったりするのです。

親からの愛情をもらえなかったり、助けて欲しい時に無視されたり、認めてもらえなくて心に傷を負った子供は、その満たされない心の痛みを抱えたまま成長していきます。
この経験が幼ければ幼いほどダメージを受けやすくなります。
ダメージを受けた子供は親を喜ばせるために必死になり、自分の本心よりも相手の顔色を意識しながら行動するようになるのです。
自分より相手の方が力があり、価値も相手の方が高く感じます。
これが、いつの間にか大人になっても生き抜く術として、自分の行動パターンとして身についていきます。
物事の解釈もこのインナーチャイルドが基準になります。
インナーチャイルド(潜在意識)を癒さない限り、自分の思い癖、行動の癖は変わりません。
もちろん全て自分を守るためにしている事ですので、悪者ではありません。
ですが、自分のインナーチャイルドに気付かないでいると、今のあなたの行動に悪影響を及ぼします。


まずは、自分のインナーチャイルドを理解しましょう。
あなたは、どんな時に心が乱れますか?
・友人が親に甘えているのを見るとき
・人が悪口を言っているとき
・同僚が昇進したとき
・友達が幸せそうなとき
・人が頼ってきたとき
・親が兄弟をほめたとき

自分の心が反応するのは
満たされないで傷ついている痛みがそこにあるということです。

まずは、この痛みに寄り添いながらインナーチャイルドの
話を聞いてあげましょう。
小さな自分の言い分を全て言わせてあげましょう。
抑えていた感情があるか聞いてあげましょう。
怒り、悲しみ、恥かしさ、みじめさ、怖い、焦り、孤独感、不安。
そしてこの痛みや、抑圧した感情があったから自分はいつも同じパターンを繰り返していたことに気付き
潜在意識の中にある自分とつながることを意識してみましょう。

インナーチャイルドの感情と痛みを癒すことによって、
潜在意識の反応パターン(いつも痛みとネガティブな感情を避ける)

とらわれるものが無くなる

自分への信頼感を取り戻す

他者への信頼が生まれる
このような認知のシフトが起こります。
やがて
自分に力が取り戻せるようになり
自由な表現や行動ができるようになります。

ここからがあなたの本当のスタート地点です。











カウンセリングで傷つかないために

あなたがカウンセリングを受ける前の不安は何でしょうか?
初めて会うセラピストにこんな事話していいのか?
もしかしたらセラピストに嫌われないかな?
変な人と思われたり軽蔑されてしまうのでは?
そのような不安が生まれるのは当り前です。

この悩みを人に言ったら自分がダメな人間と思われるかも?
きっと自分の気持ちを理解してもらえない。
もしかしたら自分が相手に責められるかも。
人にこの秘密がばれるかも。
こういった心配があったら、どんなにつらくても
悩みは自分の胸にしまって誰にも言えませんよね?

でも一番嫌なのは、人に話してまた傷つくのが怖いのです。
意を決して、自分のつらい過去の出来事を話したのに
もし相手が「それはあなたにスキがあったからじゃない?」
とか「あなたの意思が弱かったからじゃない?」などと意見を言われたらどうでしょう?
また「もっとこうすべきだ」「もっとこうあるべきだった」とアドバイスをされたらどうでしょう?
もちろん相手は良かれと思って言ってくれるのですが。
また「あなたは罪深い」「あなたはひどい人間だ」と思われたら・・
あなたは二度傷つくことになります。

カウンセリングを受ける時にも同じ不安が頭をよぎるのです。
そうなれば、
絶対にセラピストに心を開けないと思います。
時々、カウンセリングを受けて傷ついたという話を聞く事があります。
それは本当に気の毒な事です。


セラピストは自分の解釈で相手を見ない訓練を積みます。
クライアントのとった行動をジャッジすることはありません。
つまり良いとか悪いの判断をしないのです。
それよりも、なぜその行為をしたのか?
その時にどれだけ傷ついていたのか?
何をがまんしていたから、そのような言葉を言ったのか?
なぜ自分を否定しているのか?
どうして自分を良くないと思ったのか?
このような視点で話を聞いています。

私は常にクライアントの心に寄り添いながら、悩みを聞いています。
どうぞ安心して、どんな悩みでもお話ください。
ご自分の中にある醜さ、嫉妬深さや汚さ、情けなさや罪深さ・・
何があっても大丈夫です。
絶対に判断を致しません。秘密も守られます。
誰にも話せないつらい気持ちをカウンセリングで伺います。







周りにいる嫌な人

「あなたのことを思って言っているのよ」
「将来が心配だからもっとこうすれば・・・」
「そんな会社にいて大丈夫なの?」
「もっとメールの返信を早くして」
やたらとLINEやメールを送ってくる人
周りに愚痴を言ったり、人をマウントしたがったり
ヒステリックに怒ったり・・

こういう人が近くにいると、本当に心が疲れます。
あなたの為を思って言ってあげているのに・・
あなたを心配しているからアドバイスしてあげている
寂しいからもっとこうして欲しい、またはあなたはそうすべき。
この愚痴や怒りを聞くのはあなたの役目
あなたは私の指示にしたがっていれば失敗しない
このような人は、相手の心の領域にズカズカと入ってきます。
心理学でいう心の境界線(バウンダリー)をしっかり引けていないと
相手は簡単に自分の領域に侵入してしまうのです。
この侵入を我慢していると、いつの間にか耐えられなくなり相手との間に
シャッターを下ろすことになってしまいます。


境界線の難しいところは、相手と自分の程よい距離があいまいだというところにあります。
ここまではあなたの領域です。
ここからは私の領域です。
ですから、入らないでください(あなたの影響を受けません)
これをしっかり持つことが大切です。
別にこれを相手に言う必要はありません。
話を聞きながら自分の心の中で、この境界線が引けていれば大丈夫です。
そして無言でできるだけ意識して距離を置きます。
心の決壊を張るような感じで
過剰な侵入を防ぐことができます。
*私はこれ以上あなたの侵入を許しません。
あなたの言葉に傷つきません*


もし、あなたが嫌な人の場合は
どうして自分は相手の領域に入っていってしまうのか?

どうして、私は相手のことがこんなにも心配で色々してあげたくなるのか?
なぜ私はこんなに押し付けがましいのか?
子供に過干渉になってしまうのか?
こんなに愚痴をこぼしたり、文句を言いたいのか?
なぜ相手のメールの返信が遅いとキレてしまうのか?

一度自分の心の中に何かないか、自分を見つめる必要があります。
相手が不安に見えているとき、必ずと言っていいほど
自分の心の不安感を相手に映し出している可能性があります。
子供が一人でやっていけるかどうか心配で、色々口出ししてしまう。
失敗したら、その子は立ち直る力が無いと信じているのです。
もし子供に立ち直る力があると知っていたらどうでしょう?
この失敗もきっと子供の人生で何かの糧になる。
この子はこの挫折を知ってさらに強い人間になれる。
こんな風に思えたら不安感はどうでしょう?

どうしても相手の領域に入ってしまう人はぜひ、
自分の不安感や焦りの感情に気付きましょう。
あなたのためを思って・・そう言いながら境界線を越えているとしたら
完全にあなたの不安を相手に、映し出していることに気付きましょう。


境界線は小さいころの環境の中で自然に引けるようになります。
でも親の心が不安定だったり、過干渉だったり、
威圧的だったりすると、常に親の顔色を見ながら成長します。
そもそも自分の領域を知らなかったり、侵入されることに慣れていたり、
境界線を引くことに罪悪感を持つ場合もあります。

でも大丈夫です。
心の境界線は大人になってもいくらでも引けるようになります。

まずは自分の領域を知りましょう!
そのスペースが自分の安心基地です。



セラピーのご感想をいただきました

先日、セラピーを受けて頂いた方よりご感想を頂きました。テーマは「理由は分からない不眠、なんとなく体調が悪い」ここからお話を伺いながら心の中をみていきました。ブログ掲載の許可のもとご紹介させて頂きます。

原因不明の心身の不調と不眠に不安を覚えてフェルトセンスタッピングを受けてみました。

穏やかな雰囲気の中、最近の状況や身体の感覚についてお話ししているうちに自分では全く気づかなかった事がセッション中にどんどん引き出されて、自分が持っていた”思い、ビリーフ”を知りました。

セッションでは他者に対する不満や怒り、自信のなさ、恐怖となっていた事が何度も何度も自分の言葉で繰り返されました。また、どうしても“思考”が優先的に出てきてしまい、それをよしこさんがうまく“感覚”や“感情”にアクセス出来るようにリードしてくださって、心の奥に埋まっていた思いが芋づる式に出た来ました。自分の心の奥にあった“思い”に気づくと自分が吐き出した言葉が腑に落ちる感覚が妙に心地よかったです。

不安や怒りは消えてとてもニュートラルな状態でセッションを終えることが出来ました。

自分の思いから身体症状が出ていたことも気づくと、セラピーを受けた後は心も身体も軽くなりました。

今は同じ状況に陥っても”本当は何も恐れることはないんだ”と不安になることが少なくなり、不思議と落ち着きを取り戻すことができるようになりました。本当に楽になりました。

また、このセッションをプロの手助けを借りる事によってより効果的にセラピーを進めることが出来るのだと、実感しました。 またもっと深く繋がっている”思い”をもっと知りたいと思うようになりました。

 

以上がクライアントさんのご感想です。

相手の行動や考えは誰のものでしょうか?私が何とかできることでしょうか?

きっとできないですよね?いえ、絶対に何もできないのです。

例えば、相手が怒った表情で話してきたとします。私の頭の中に「本当は相手がもっと親切な態度をとってくれたらいいのに」「相手はもっと穏やかに話すべきだ」「ひどい人だ」「私をばかにしている」「和を乱すひとだ」・・・いろいろな思いが浮かんで怒りがでてきます。

浮かんでくる思いは自然なことです。でも、もしこの思いが浮かんでこなかったらどうですか?ちょっと想像してみてください。どうでしょう?・・・・

もしこの「相手は親切な態度をとるべきだ」という思いが浮かんでこないとしたら、相手はただ話をしてきただけです。(相手が怒ったというのは私の解釈です)相手はただ話をしているだけだとしたら、怒りは出てこないのです。

この怒りを生み出しているのは自分の思い(相手はこうするべきだ、相手はこうあってはいけない)にあるのです。

現実には相手がどんな態度で話してこようと関係ありません。

苦しみを生み出しているのは自分の思いなのですからね。

現実に起きていることを変えようとしている自分の考えこそが自分を苦しめているのです。

相手の行動や考えに自分が介入することはできないのにもかかわらず。

でもこれは理解しようとしてもなかなかできません。なぜって思いには感情が伴うからです。

この感情をセラピーで解放していきます。そうなんです、頭での理解より体験のほうがよりパワフルで腑に落ちます。



依存症 セラピーで出来ること

依存症に取り組む

あなたには、やめたいのにやめられない事って何かありますか?

高齢の女性がパチンコがやめられず、夫に内緒で多額の借金をしてしまうというドキュメンタリー番組を観たことがあります。この女性はギャンブル依存症だったそうです。

依存症にはアルコール、仕事、薬物、スイーツ、ネット、ギャンブル、買い物、ゲーム、スマホなど自分では止めようと思っているのにやめられないものを言います。例えば、アルコール依存の場合、家にアルコールを置かないとか、酒場に寄らないようにするとか対策があります。
しかし、このようにどうにかしてやめられないものを避けようとしても原因になっているものを見つけない限り、依存症を止めることはできません。ギャンブル依存症の女性も何度もこれは良くないと思い止めようと努力をされています。パチンコへ行き負ける度にもう二度とパチンコはしないと誓うのに、また翌日になるとパチンコをしたくて仕方がないのです。頭で分かっていることと、行動は別だったりします。どんなに自分に言い聞かせてもその行動を止めることができず、結果的に意志が弱いと自分を責めたりひどい自己嫌悪に悩んだりします。
私がカウンセリングで使っているEFTというセラピーで依存症を取り扱ったものがあります。本当に効果があるのか私は自分の依存症をこのセラピーを使って取り組んでみました。

私はここ何年もお菓子を食べる習慣がやめられなくて困っていました。何度も止めようとお菓子を買うのをやめたり、食べたくなったら水を飲んだりしていましたが無理でした。お腹が空いていない時も食べたくなったり、味わうこともなくただ口に入れていることもありました。
いつ頃からこの習慣が始まったのか思い出してみると、6〜7年前からお菓子を食べるようになったことが分かりました。
その頃、ちょうど子育てが一段落してほっとした時と重なります。
お菓子を食べたくなるのは、外出先ではこの衝動は起きません。決まって家に帰った夕方、一人でいる時に起こります。家に誰か人がいる時も起きません。
私が一人で家にいる夕方のシーンからセラピーをスタートしました。お菓子を目の前にしている私は、その時何を感じているのでしょう?
セラピーで見えてきたのは、今にも泣き出しそうな自分でした。
夕食を作っても誰も帰ってこない夜。私は母としての自分や主婦としての自分が全てでした。毎日のサイクルが子供や家庭が中心になっていました。ご飯を作り、掃除や洗濯、家事をこなす日々。それが、子供が巣立ちもう私のことを必要としていないことが分かり自分の価値がないように感じたのです。
この空虚感を感じるのはとてもつらすぎました。この空虚感は夕方から夜にかけて心に沸き起こりました。すると知らず知らずのうちにお菓子に手が伸びていたのです。
この虚しさを感じないためにお菓子を食べるということで自分をごまかしていたのです。お菓子を食べている時だけがこの虚しさを忘れられ、価値の無い自分を感じないでいられたからです。セラピーではこの虚しさを感じでいる私を受容しながら感情を解放していきました。

その後、毎日お菓子を食べていた習慣を止めることができました。

依存症は行動を止める方に力を注いでも、なかなか止めることはできません。
その元になっている原因を見つけないと根本的には良くならないと自分の経験で分かりました。
そして、依存症に取り組むにはかなりの決意と一緒に取り組んでくれる人がいないと難しいと思いました。長い間、習慣になっているものほど一人で取り組むのは難しいように思います。

このようにセラピーで自分の問題になっている行動を止めることが可能になり、自分のやりたいことに力を注ぐことができるようになります。私は運動という習慣を取り入れ筋肉がつき体が軽くなってきました。

今は自分の意思でお菓子を食べたり、やめたりすることができます。以前のように無意識にお菓子を食べるということはありません。
そして、前より味わって美味しいものを食べることができています。

今の私~最終章 ⑦ 不安の本当の意味とは

好奇心の赴くままに心理学を学び、いつのまにかロンドンに行くほど心のしくみに魅了されてしまいました。

EFT(Emotional Freedom Technique)つぼをたたきながらトラウマなどを解消するセラピーを習いました。チャールズ皇太子の妻カミラ妃や、アメリカの女優ウーピー・ゴールドバーグも飛行機恐怖症をEFTで克服したと言われています。EFTは潜在意識に滞った不安、悲しみ、恐れ、怒りなどの感情をエネルギーと捉え、そのエネルギーが心の不調を起こすという考えをもとに作られました。身体のツボをタッピングをしながらネガティブな感情を動かし解放していくという世界中で使われている最新のセラピーです。
私はEFTのプラクティショナーを取得し、実際にこのセラピーを試したところクライアントさんの感情が変化していったのです。
それは目の前で奇跡を見ているようでした。クライアントさんはどの人も「不思議だけどネガティブな感情が消えた」と言うのです。
EFTよりパワフルな心理療法MR(Matrix Reimprinting) マトリックス・リインプリンティング
このセラピーは世界の災害被害者や戦争被害者のトラウマケアのツールとして使われ、高い効果を上げています。このMRは記憶を書き換えて潜在意識に焼き付けることが可能になります。これにより、自分のイメージまで変化をさせることができるのです。

これらのセラピーを私も体験することにしました。
カウンセリングとセラピーの組み合わせで、今まで苦しんできたこの不安症を治そうと決意したのです。
対処療法ではなく、この病気の根本を見つけてセラピーをしない限り根治しないと思ったからです。

セラピーを長期的に受けることにしました。
何十年も抱えてきた不安を数回で良くなることは稀です。
頭で良くなりたいと思っているのに、セラピーを受けると無意識に抵抗が起きてうまくいかない時期もありました。
私の潜在意識の中に、簡単に良くなりたくない、という願望が隠れていたことが分かったときにはショックでした。そのくらい「不安感いっぱいの私」がアイデンティティになっていたのです。自我はこれが無くなることが怖いのです。自分が無くなってしまうと感じるのです。
少しずつこの怖さも受け入れていきました。
セラピーで私の本当の気持ちを聞いてあげました。
本当は何て言いたかったの?
何が悲しかったの?
何に怒っていたの?
今まで何も分かってあげなくてごめんね。
心の中に残された小さな自分と対話をしました。何度も何度も。
私の望みは
「私は自由に表現したい」
これだけでした。
ただ、私は私らしくしゃべりたい、私らしく笑いたい、私らしく歌いたい・・・
私の思いを全部受け止めていきました。
この不安の陰にこんな思いがあったことに気が付いたのです。
それに気づくとこの不安は悪者ではなかったことが分かりました。
こんなに何十年も嫌って切り離したいと思っていた不安は、私の大切な思いを守ってきてくれたのです。自由に表現するときに「不安」が起きてこの心を包みこみ私が傷つかないようにしてくれていたのです。
これが分かったときに、何十年も頑張ってくれていた私の「不安」に愛おしさを感じました。なんて優しいエネルギーだったのでしょう。
私の中にいらないものなど最初からなかったのです。
私の心は最初から本当は完璧だったのです。
私のずっと切り離したいと思っていたものも私の大切な一部だったのです。
この瞬間、自分が変容していくのを感じました。
私の中から本来の力が湧き出てきたのです。
体が熱くなりエネルギーが満ちてきました。
潜在意識が変わると、知らず知らずのうちに自分が変わっていきました。

これが私の心の病気のストーリーです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
今の私は相変わらず、人前でドキドキしています。(笑)
でも、その不安に気が付いています。そしてそれを受け入れています。
周りのひとが敵に見えなくなりました。
たくさんの人たちの愛情を素直に感じることができるようになり、人生がとっても楽になりました。
母との関係も変わりました。今まで母に心を閉ざしていましたが、何でも話せるようになりました。私のことを無条件に愛してくれていたことにも気づけました。

もしあなたが今、生きづらさを感じているとしたら
それは決して悪いことではありません。
人は誰でも弱いものをもっています。
でもそれはあなたが精神的に弱いからではないのです。
本当の自分の声を聞いてあげていないだけなのです。

私は自分の体験を通してそれが分かりました。

(終わり)

このカステラは母が焼いてくれたものです

不安症克服⑥ インテグレイテッド心理学との出会い

長い間、暗いトンネルを不安を抱えたまま歩いていました。
自分の進んでいる方向も分からないまま。

不安が心にあると人とのコミュニケーションが難しいです。
私は先生や権威のある人、きつい言い方をする人に恐怖を感じていましたのでそういう人との接触を避けていました。
仕事や学校などではどうしても避けることができないので、次第に苦しくなってしまいます。本当はその仕事を続けたいと思っていても人間関係でうまくいかないために断念することになってしまいます。
また不安ベースで生きていると、被害者意識になりやすいということもあります。
ちょっとした事を相手から言われただけなのにすごく気にしたり、相手が自分をいじめているように感じたりします。
不安が心にある人は、相手の言動に過剰に反応します。
周りが敵に見え攻撃してくるように感じたりもします。

私は人間関係に疲れていたころ、溝口あゆかさんが教えているインテグレイテッド心理学に出会いました。この心理学は「非二元(悟り)の教え」と「心のしくみ」を統合させたものです。
このインテグレイテッド心理学をベースにしたカウンセリングやセラピーは、セラピストの解釈を一切入れず、自然観察のように人の心をあるがままに深いところまで見つめるというものでした。
私はこの心理学に感動し学ぶことにしたのです。
学んでいるうちに何が私を苦しめていたのかが分かるようになってきました。
そしていよいよセラピーを受けることにしたのです。(つづく)

 

スピーチ恐怖症⑤ 母親になって

母親になり子育ての忙しさの中で、自分が不安症だったことを時々忘れていました。
もしかして私は治ったのかな?と思うほどでした。
しかし、それは生活の中で何も刺激されるものがなかっただけで、心の深いところであの恐怖心は静かに封印されたままでした。
このまま人前に立つ機会などなく、ひっそりと生活していきたいと願っていました。たとえ自分のやりたいことが出来なくなっても、それでもいいからこの病気のことは誰にも知られずにいたいと思っていました。

ところが子育ての中で避けては通れないものがひとつありました。
それはPTAでした。毎年役員決めが難航するので立候補がない場合はくじ引きで選ばれます。私は何度か当たり役員になりました。
子供が最終学年の年、PTAの役員が卒業式あとの謝恩会の役員も兼ることが決まっていました。
その役員をくじ引きで決めることになり私はなんと式の司会を引いてしまったのです。ショックで全身が凍り付くように冷たくなりました。よりによって司会?「私に司会は無理です」と必死に訴えました。でももう決まったことだからという事になってしまったのです。司会は二人でやることになりました。
マイクを持って大勢の人の前に立ち話すなんてとても出来ません。マイクには思い出したくないトラウマになるような出来事がありました。
若い頃、友人の結婚式でスピーチを頼まれ、断りきれず引き受けたのです。
きっと緊張してしゃべれないと思っていたので、紙に書いたメモを読み上げようと思っていたのですが当日、司会の人に名前を呼ばれ立ち上がった瞬間、緊張して体がこわばり声が出なくなってしまったのです。
どうしよう・・どうしよう・・声が出ない・・ただただ焦るばかり。マイクを握りしめじっと下を見つめ固まってしまいました。あの小学一年生の授業と同じ感じでした。
何分間そうしていたのか分かりません。私にはその静まり返った時間がとても長く感じました。
司会の人が「ご友人も胸がいっぱいのご様子です。涙で言葉が出ないほどです。ありがとうございました。皆様大きな拍手を・・」と言って終わりました。私は涙も出ませんでした。
これがマイクを持つときのトラウマになってしまったのです。
そんな私が司会をするなんて・・本当にこの時はどうして良いのか分からなくなりました。

絶望の果てに私がとった行動は、話し方教室に通うことでした。
本やインターネットで調べ、スピーチや人前で話すことが上手になるコースを受講することにしたのです。
どきどきしながらその教室に行くと30人くらいの若い人が来ていました。
半分は仕事でプレゼンテーションの時にうまく話したいという人たちで、もう半分が人前に立つと震えたり、顔が赤くなるといった身体の症状が出るような人たちでした。
授業は主に、発音の仕方、呼吸法、リズムの取り方などテクニック的なものが多く、スピーチを人前でして慣れるといったものでした。
この方法は私には本当に合わない練習でした。
おそらく身体症状に出ている人たちにも合わなかったように思います。
なぜなら、いくら人前で話す訓練を積んでも人前が怖いと思っている限り、うまくしゃべれないからです。プレゼンがうまくなりたい人にとってこの訓練は有効ですが、震えたり、私のように呼吸が苦しくなる人にとっては残酷な練習としか思えませんでした。
例えば、胃が痛いという症状が出ているとしたら、何が原因で胃が痛いのか調べます。それをしないで、ただ胃薬を飲んでもまた胃が痛くなるかもしれません。
人前で声が震えるという症状が出たら、発声練習をするのではなく、どうして声が震えるのかその原因をみていく必要があるのです。でもその時の私にはそれが分かりませんでしたし、なんとか症状を抑えたいという対処療法を選んでしまったのです。
毎回、震える人はガタガタと震え続け、顔が真っ赤になる人はそれを繰り返して辛そうでした。私は毎回、自分の番になると思うと予期不安が起こり体が氷のように冷たくなって、指名されると無表情でぼそぼそしゃべり先生に怒られました。
それでも最後まで続けました。
なんとかコースを終え、いよいよ謝恩会を迎えました。
謝恩会当日まで、お酒を飲んでしまおうか・・・と何度もこの思いが頭をよぎりました。でもそれはやめたのです。なんとか自分の力で乗り越えてみたいという気持ちもありましたし、あんなにつらい練習をしてきたのだからという意地もありました。不安症の人がアルコールに走りやすく依存しやすいと聞いたことがありますがその気持ちは良くわかります。
謝恩会はもう一人の司会の人に助けられ、なんとか無事に最後までできました。
マイクを持っても固まることなく話せました。
その時気が付いたのですが、大勢の人が私を見ていない舞台の袖で話すのはさほど緊張しないということでした。
私の怖さは、みんながこちらを見ている、声を聞いているということだったのです。
みんなが他の人を見ていたり、ざわざわした中でしゃべることは平気でした。

この経験は少しだけ私に自信をつけてくれました。あの時逃げずに引き受けてよかったと思いました。
そしてこの不安症は自分に向き合わないと、治らないということも分かりました。

この後、自分と向き合うまでにしばらく時間がかかりました。(つづく)

 

 

 

不安を隠して ④社会生活

大人になるころには不安を抱えた自分、それが本当の自分なんだと思えるようになっていました。
人に自分がビクビクしていることを知られないように、また不安にならないよう行動に気を配りながら生きていました。

社会に出て一番困ったことは、職場で電話に出ることでした。
電話に出て言葉を話そうとすると、初めての音が発音できないのです。
家で何度も電話でしゃべる練習をしました。家ではきちんと発音できるのです。
でも実際電話が鳴って受話器を取って話そうとすると、第一音が出ないのです。
焦ってどうにかしようと必死になるのですが、よけいに言葉が出なくなるのです。これがとてもみじめでした。
周りの人たちに、どもった様子を真似されて笑われるようになりました。
とても恥ずかしかったのですが、笑ってそれをごまかしていました。
それから電話が鳴ると心臓がバクバクするようになったり、手がかすかに震えるようになりました。
その怖さを感じないように平静を装い仕事をしていました。
それでも心の優しい友人に恵まれ平和な日々を送れるようになっていました。
その後、結婚、出産、子育てを経験しました。
主婦生活は私を人前に出るプレッシャーから解放してくれました。
また、子育てをして子供がこんな風に感情を思いっきり出すということを知り驚きました。私はどれだけ自分の感情を抑えてきたのでしょう?
そう思うと心の中に閉じ込めた小さな自分がかわいそうになりました。
泣きたいのに泣かなかった私。怒りたいのにがまんしていた私。
子供時代に思いっきり自分の感情を出せた子供は、どんな感情が自分の中にあっても良いと健全に育っていきます。
医学博士の斎藤学先生の「インナーマザー」(大和書房)の中で、
「腹を立てたときには怒ったり、怖いときには泣いたり、不安なときにはその気持ちを言葉に出して訴えたり、見たり感じたりしたことを話し、受け止めてもらいながら、子供の心は健康に成長していきます。」と書かれています。
この当たり前のようなことが、私のしてこなかった事だとわかりました。
(つづく)